SDGs(企業の取り組み)ゴルフ場でできること
SDGs(エスディージーズ)という言葉を聞いたことはありますでしょうか。近年、テレビや新聞などのメディアによくみるワードだと思います。このSDGsは、世界共通の国際目標で多くの企業が取り組みをしています。私たちのようなゴルフ場でもできるのか、調べ早速実行してみることに。SDGsの企業の取り組みとゴルフ場での取り組みをブログにしました。
①ガソリン車から電気車に
②100円まかないでフードロス減
③ゴルフ(スポーツ)を通してSDGs推進
④ゴルフボール募金
SDGsとは
「SDGs(エスディージーズ)」とは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、2015年9月に国連のサミットで決められた、2030年までに達成すべき国際社会共通の目標です。
SDGs17の目標とは
17個の目標は以下の通り。
貧困や飢餓問題、気候変動等々、世界中で問題視されている火急の問題が包括的に挙げられています。
日本政府の取り組み
日本政府も積極的に取り組みを行っています。2015年にSDGsが採択された後,その実施に向け政府は国内の基盤整備に取り組み「SDGs推進本部」を設置。「SDGs実施指針」も決定しています。
参考(外務省HP)
SDGs 企業の取り組み
非常に多くの企業がSGDsの取り組みを行っています。
外務省HPでは100社以上の企業の取り組み事例が紹介されています。その中の2社の事例を挙げます。
アート引越センター
ゴミゼロの引越をめざす
引越に使う梱包資材を減らし、資源の節約になるように「リ・ユース資材」をはじめ、食器などを梱包の際に紙資源を使わずに梱包できる「エコ楽ボックス」を開発。環境に配慮しています。
グリーンディーゼル車の導入
ガソリン車は、多くの温室効果ガスを排出します。低燃費かつ低排出ガス自動車にすることで環境に配慮しています。(GOAL7,13,15)に繋がります。
見積書などのペーパーレス化
今までは紙で書類を作成していたが、見積書などはデータ化し、ペーパーレスに。紙の原料は木。ペーパーレスにすることで、原料の木を利用しない。つまり森林保護に繋がります。(GOAL15に繋がります。)
命の尊さを訴えるアート展
危険運転や犯罪など、理不尽に生命を奪われた犠牲者の等身大パネルを展示し、命の尊さを伝える「生命(いのち)のメッセージ展」が各地で開催されています。(GOAL11に繋がります。)
三菱電機株式会社
ビルまるごと省エネ
三菱電機グループは、オフィス等の設備とそれらの制御において、複合的な技術を組み合わせ、最先端技術を駆使することで、ビルの省エネ・高効率化に貢献しています。
自動運転技術で交通問題解決へ
交通事故や交通渋滞による経済的・社会的ロスは甚大だと考えられています。三菱電機グループは、2つの走行技術、「自律型」走行技術と「インフラ協調型」走行技術を組み合わせることで、高精度な自動走行システムの実現を目指しています。
ゴルフ場でできるSDGs
世界でSDGsの輪が広がっている中、「湯田カントリー倶楽部でできることはなにか。」を早速考えて実行してみた。
ゴルフカート(ガソリン車)の撤廃
GOAL7:「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」
GOAL13:「気候変動に具体的な対策を」
GOAL15:「陸の豊かさも守ろう」の3目標に対して取り組みをします。
湯田カントリー倶楽部では、カートが50台あり、その内28台がガソリン車です。その28台をすべて電気カート車に入れ替えることにしました。電気カートにすることでクリーンなエネルギーに。ガソリン車から排出されるCO2(温室効果ガス)を削減し、温暖化(気候変動)に対して、そして自然に対しても豊かさを守る動きができます。
ゴルフカート(ガソリン車)の燃料消費量
ゴルフ1ラウンドに消費されるガソリンの量は、1.5リットル。28台が365日稼働したと仮定して、年間15,330Lのガソリンを消費することになります。
ガソリン1L(リットル)あたりのCO2排出量は約2.3Kg
CO2排出量(単位:KG-CO2)= 2.3kg × ガソリン消費量(L)
=2.3×15330
=35,259(Kg)
(※1Kg-CO2は牛乳パックで表すと、約500本分の排出量に相当します。)
つまり、牛乳パックで言えば、35,259×500=17,629,500本のCO2が排出されます。)
植林効果換算してみる
CO2排出削減量をスギの植樹本数に換算する
X ÷ 14 = 植樹本数(スギ)
35,259 ÷ 14 = 植樹2518本(スギ)
植林効果換算:杉の木2518本分(
(※発電所のシミュレーションで記載する「環境貢献度」の一つ)
フードロス対策
ゴール2:「飢餓をゼロに」
→持続可能な食糧生産システムの確保
ゴール8:「働きがいも経済成長も」
→資源効率の改善、
ゴール12:「つくる責任 つかう責任」
→フードロス対策
仕込みすぎ(飲食店で仕込みすぎた料理)、過剰除去(野菜や果物の皮を厚くむきすぎたり、取り除きすぎたもの)、食べ残し(作りすぎ、買い過ぎ、食べ物の好き嫌いなどで食べ残したもの)、直接廃棄(冷蔵庫に入れたままで消費期限切れになったり、調理されず、何も手がつけられずに廃棄される食品)などフードロスにも様々な内訳があります。
その中でも、仕込みすぎと直接廃棄の対策を取っています。
現在、湯田カントリー倶楽部では、「100円まかない制度」を設けています。この制度は、仕込みすぎと直接廃棄になる直前の食材(賞味期限内の食品)を積極的に利用したまかないです。このような取り組みをすることで、100円で食べられるということに加え、「もったいない」の意識付けもできます。安くて美味しいまかないは社員に好評を頂いています。(また、100円でタッパで持ち帰ることも推奨しています。)
12番目の「つくる責任 つかう責任」には「2030年までに世界の食料廃棄を半減する」という目標が掲げられています。少しでも目標達成に近づくよう、食品ロスの問題を社員に共有し、私たちでもできることを行っています。
高校生への優待(ゴルフ部新設によるサポート)
ゴルフ=高価なスポーツという印象で若者のゴルフ離れが深刻化しています。本年4月より、山口市の野田学園高校にゴルフ部が新設され、湯田カントリー倶楽部がゴルフ部員に対して優待するようにしました。(国連の報告より「スポーツは、平和と開発の目標達成に向けて前進するための費用効果的で柔軟なツールとなる」ことが判明しています。もっと多くのゴルフの良さを浸透させることで、SDGsに寄与します。「健康増進」はもちろん、スポーツが持つ『人を集める力』で、さまざまなゴール達成に使っていけると考えている。)
また、高校生にゴルフ場でのカート電動化や食品ロス、
「SDGs」企業の取り組みまとめ
今回、私たちは国連サミットで定められたSDGsに共感し、4つの取り組みを実行しました。実際どのくらいの影響を及ぼすかわかりませんが、私たちのような小さな企業でも、個人でもSDGsを実践することはできると思います。小さな一歩と小さな積み重ねが大切ではないでしょうか。
私たちも17目標のうち、まだまだできることはあると思います。今後もSDGsを意識して行動していきたいと思っています。4月より48台の電気カートで皆様をお出迎えさせて頂きます。これからはゴルフのラウンド中に排気ガスを吸うことも、地球環境を気にすることもなくなりました。安心してラウンドして頂ければと思います。
読了ありがとうございました。私たちでもできる小さなSDGsでした。皆さんも是非身近なSDGs探して取り組んでみませんか?
==関連==
下記の記事も是非ご覧ください。
2019/5/6追記
・SDGsの取り組みを毎日新聞にて取り上げられました。
・外務省のSDGs特別ホームページ(SDGs JAPAN Action Platform)に当ゴルフ場が掲載されました。(2019年6月)
・当ゴルフ場の支配人が光市で開催された青年会議所主催のSDGsプレゼン大会に参加しました。
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